ゲームのやり過ぎは病気なのか

Q ゲームのやり過ぎが、病気として認められるようになったのか

A 世界保健機関(WHO)が、新たな病気として「ゲーム障害」(gaming disorder)を「国際疾病分類」(ICD)案に入れた。約30年ぶりに疾病分類を見直しており、正式には来年5月のWHO総会で決まる。

Q ゲーム障害とは何か

A インターネットが高速化して、オンラインなどで楽しいゲームがたくさん出てきた。ゲームに夢中になり、学校や仕事へ行かなくなったり、朝起床できず昼夜が逆転したりする。身体にダメージを負うこともあり、韓国ではネットカフェで86時間、ほとんど寝ずにゲームをした20代男性が死亡した。問題が生じてもゲームをやりたいという衝動を抑えられなくなるところにこの病気の特徴がある。WHOは「少なくとも1年以上続くこと」を主な診断基準にしている。

Q ゲーム障害の人はどれくらいいるのか

A ゲームをしている人の2~3%ほどといわれている。正確なデータはないが、特に若者が多く、中高生の約52万人がゲームなどのネット依存の恐れがあると推計されている(平成25年の厚生労働省研究班調査)。

Q 国際的に病気として認められるとどうなるのか

A これまで正式な病名はなかったが、国際的な病気の分類に盛り込まれたことで研究が進み、治療法が確立していくことが期待されている。ただ、米国のコンピューターゲームの業界団体は「ゲームに依存性はない」と主張し、WHOに反発している。

Q どうやったらゲーム障害を防げるか

A 一番は、早く発見すること。そのためには、家族や友人の協力や見守りが大切だ。日本では十分な対策をしていたとは言い難い。国内で相談できる医療機関は25カ所程度ある。国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)は平成23年に日本で初めて、ネット依存の専門外来を開いた。ゲーム障害はアルコール、薬物、ギャンブルへの依存症とも似通っているといわれ、これからの取り組みが期待されている。

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