「ゲーム障害」は疾病、薬物・ギャンブルと同位…WHOが列挙

2018年6月18日、ジュネーブ時間12時(日本時間18日19時)、世界保健機関(WHO)は国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)を公表した。現行の「ICD-10(1990年版)」以来、約30年ぶりの改訂。

「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」は、疾病、傷害および死因の統計を国際比較するための統計分類。すべての疾患や怪我はICDの分類に従ってアルファベットと数字を用いたコードで表され、人口動態統計や健康情報の管理に使用されている。国により呼び名が異なる疾患や怪我の場合でも、コードを用いて統計的に処理できる点が特徴だ。1990年の第43回世界保健総会で採択された現行の「ICD-10」では、「感染症及び寄生虫症(A00-B99)」「精神及び行動の障害(F00-F99)」「傷病及び死亡の外因(V01-Y98)」など、21章に分けた基本分類が示されている。

今回改訂された「ICD-11」では、「免疫系の疾患」「睡眠・覚醒障害」「性保健健康関連の病態」などの新章が追加された。また、「精神及び行動の障害(F00-F99)」には、ギャンブルや薬物と同様の依存症として「Gaming disorder(ゲーム依存症、ゲーム障害)」が示された。

ゲーム依存症に関する項目では、オンラインかオフラインかを問わず、ビデオゲームやテレビゲームといった「ゲーム」がほかの活動よりも優先され、ゲームの開始および終了や時間をコントロールできないこととしている。依存症と判断する目安は、ゲームによる依存行動が個人や家庭、教育や職業などに障害をもたらすのが12か月続く場合。ゲーム依存症はアルコールやコカインなどの薬物といった物質使用および依存行動のひとつとして位置づけられており、ゲーム依存症との同分類には「Gambling disorder(ギャンブル依存症)」が含まれている。

改訂にあたり、国連加盟国は今後、分類の翻訳など自国での適用へ向けた準備を開始することが期待されている。今般は2019年5月世界保健総会へ提出される。厚生労働省は、「我が国への適用に向けた検討をしてまいります」と述べている。

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