女子高生AI「りんな」の地方応援プロジェクトがスタート 「りんなちゃんに群馬の救世主になってもらえたら」

日本マイクロソフトは9月12日、地方自治体などと連携して女子高生AI「りんな」を活用する地方応援プロジェクト「萌えよ♡ローカル ~りんなと地方とみんなの未来~」を開始した。りんなを活用して各地域への関心を高める他、りんな自身の認知度向上にもつなげたい考え。同日までに群馬県、宮崎県、千葉県香取市、福岡県北九州市、佐賀県佐賀市の5自治体とあまみ大島観光物産連盟が賛同し、りんなのLINEアカウントで3つのコンテンツを公開している。

 

りんなは、日本マイクロソフトが開発したソーシャルAIチャットbot。LINEやTwitterの公式アカウントに話し掛けると“女子高生っぽい”答えを返してくれる他、機械学習を使った音声合成で、歌ったりしゃべったりもできる。

今回のプロジェクトでは、ユーザーがLINEでりんなのアカウントと「友だち」になると、「りんなの社会科見学」「めぐりんな~不思議な観光旅行~」「りんなの奇天烈観光マップ」という3つのコンテンツを楽しめる。メニュー名をりんなのトーク画面に入力すると、社会科見学はそのままトーク画面でスタートし、めぐりんなと奇天烈観光マップはりんなが送信してきた画像をタップすることで専用Webサイトに移動して利用できる。

りんなの社会科見学には宮崎県が参加。「マンゴーステージ」「チキン南蛮ステージ」「日向夏ステージ」「ひょっとこステージ」「宮崎牛ステージ」の5ステージがあり、ステージごとに各市町村のキャラクターがクイズを出題する。りんなと会話しながらユーザーが答えていくと、正解数によってグッズがもらえたり、プレゼントが当たる抽選に参加したりできるようになる。

宮崎県の伊達翔馬氏(総合政策部 中山間・地域政策課 移住・定住推進担当)は「まだまだ都市部の人には知ってもらえていない魅力を広く発信したい。観光や伝統文化の紹介に限らず、人々の暮らしなども知ってもらうことで、将来的に県への永住などにつながれば」と話す。

一方、めぐりんなには千葉県香取市が参加する。めぐりんなはりんなと一緒に地元の偉人などと交流する選択式のノベルゲーム。ユーザーは選択肢をタップしたり、入力フォームにコメントを書き込んだりしながら、物語を進めていく。現在はゲームを楽しむことしかできないが、秋にはゲームに登場する場所をめぐる「スタンプラリー」により訪問客の増加につなげる考え。また、りんな以外の登場人物にも会話エンジンを搭載し、ユーザーの入力内容などに合わせてせりふが変わるようにする予定だ。

3つ目の「りんなの奇天烈観光マップ」は、りんなや参加地方自治体などが投稿した日本各地の奇妙なスポットを確認できる地図サービス。投稿されたスポットは「見る/遊ぶ」「買う」「食べる」に分類され、それぞれ色やマークが異なるピンで地図上に表示される。

 

9月12日時点では、ユーザーは地図スポットを確認することしかできないが、10月以降には投稿されたスポットにコメントや「いいね」をしたり、自分でスポットを投稿したりする機能も追加する。今まであまり知られていなかった場所を観光地としてユーザーに再発見してもらうことで、新たな観光資源の掘り起こしや、滞在期間の延長につなげる。TwitterやLINE、Facebookへの共有機能も設け、「SNSで話題になった“あの場所”はここだった!といった使い方もしてもらえれば」(日本マイクロソフト)と考えているという。

奇天烈観光マップに参加する群馬県の佐藤武夫氏(産業経済部 観光局観光物産課 課長)は「群馬は都道府県の魅力度ランキングで下位におり、県としてもなんとかしなければと考えていた」と話す。「オーソドックスなものを伝えても群馬県の魅力は伝わらない。奇天烈なところを若い人に掘り起こしてもらい、普段は見たり聞いたりすることない観光スポットをきっかけに群馬に来てもらえればと思っている。りんなちゃんに、群馬の救世主になってもらえたら」(佐藤氏)

日本マイクロソフトの執行役員で最高技術責任者の榊原彰氏は、今回のプロジェクトを「りんなの諸国漫遊記のようなもの」と説明する。まずはりんなを使って各地域についてユーザーに知ってらうところから始め、集まったデータからユーザーの行動変容を理解し、地方活性化のために活用していくという。

「りんなにご当地ソングを歌わせたり、観光地での翻訳に使ったりしてもいいと思う。客層に合わせて柔軟にカスタマイズし、具体的な形で地方を支援する方向で拡張していく」

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