日テレVSテレ朝TBS2年ぶり日曜バトルがアツい

民放の10月改編が出そろい、2年ぶりに“日曜バトル”が勃発した。今回、「鉄腕DASH」「世界の果てまでイッテQ!」の日本テレビの牙城に挑むのは、TBSとテレビ朝日。ラッキーパンチ狙いの奇策で返り討ちに遭った前回を踏まえ、両局とも準備万端の自信作を並べてきた。

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2年前の秋改編では、「鉄腕DASH」の午後7時枠がバトルの舞台となった。TBSが「クイズ☆スター名鑑」の復活、テレ朝が「アメトーク」を週2で放送する「日曜もアメトーーク!」、フジテレビが2時間番組「フルタチさん」、テレビ東京が「モヤモヤさまぁ~ず2」のリニューアルと、全局が参戦。これが逆にカンフル剤となり、「DASH」の視聴率を上げてしまう結果となった。今も残っている番組ははテレ東の「モヤさま」だけだ。

今回のバトルの舞台は、19時台の「DASH」と、20時台の「イッテQ!」の2時間。

前回、いきなり「スター名鑑」を復活させる奇策に出て4カ月で終了という苦い経験をしているTBSは、次の2本を編成した。

◆19時(枠移動)「坂上&指原のつぶれない店」(坂上忍、指原莉乃)

◆20時「消えた天才」(バナナマン)

目玉は新番組「消えた天才」だ。一流アスリートが、競技人生の中で「勝てなかった」と証言する天才のいまを追跡する。昨年8月に特番放送したところ、裏が日テレ「24時間テレビ」のクライマックスという環境で9・7%を記録して注目を集めた。日曜で戦える番組か、今年も2度にわたり特番が編成され、正月は13・1%、7月は「DASH」「イッテQ!」を相手に10・4%と2ケタ視聴率を獲得する健闘をみせた。

編成局の石丸彰彦企画総括は「毎回たいへんな高評価をいだいており、満を持して編成した。今後はスポーツアスリート以外にも、さまざまなジャンルの消えた天才のドラマに焦点を当てる」と自信をみせる。

一方、「日曜もアメトーク」の奇策を2年で畳むことになったテレ朝は次の2本の編成。

◆18時半「ナニコレ珍百景」(ネプチューン)

◆19時58分「ポツンと一軒家」(所ジョージ、林修)

「ナニコレ」は2年半ぶりのレギュラー復活。終了後もCS放送で育て続け、キッズ層からの投稿などで根強い人気を集めていた。今年に入って4回の特番を組み、うち3回が2ケタ。「DASH」「イッテQ!」の裏で放送した5月27日は、12・6%と健闘した。

「ポツンと一軒家」は、1枚の衛星写真を手掛かりに、人里離れた場所に存在する一軒家の実態を調査する。この1年、日曜夜に8回にわたり不定期放送され、初回に15・5%、8回平均13%超えという高視聴率を記録して話題になっている。

赤津一彦編成部長は、世界を舞台にした「イッテQ!」に対抗し「あえて世界に目を向けず、日本の意外な発見と驚きにスポットを当てる」。「ナニコレ」「一軒家」と、地方に目を向けた番組の2階建てとなるが「外国の方がたくさん日本に来ている今こそ日本を見直す時期。冒険あり、人とのコミュニケーションありで、幅広い層に2時間半見ていただけると確信している」と話す。

テレビ局にとって日曜夜は銀座4丁目。在宅率が高く、ファミリー向けの番組と高視聴率番組が並ぶ目抜き通りだ。ここで弾みをつけて月~金曜へつなげるのが編成作業の基本であり、日テレが4年連続年間視聴率3冠であるのも日曜を制していることが大きい。挑戦を受けて立つ日テレは「『イッテQ』は昨年10周年だったが、昨年が年間平均視聴率トップ。タイトルは一緒でも、内容を常に強化しているのが我々の強み。ニーズを見極め、新しいものを提供していく」(岡部智洋編成部長)と自信をみせる。

民放2位のテレ朝と、「日テレさんの背中が見える時も出てきた」(合田隆信編成局長)と勢いのあるTBS。今度は地に足の着いた新番組でどう戦うのか、注目したい。

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