【Q&A】RIZAP赤字の原因「負ののれん」って何?

フィットネスクラブ運営のRIZAPライザップ)グループの平成31年3月期連結業績が赤字に転落する要因の一つが、「負ののれん」だ。これまで同社の成長を支えてきた注目のキーワードだが、聞き慣れない人も多いのではないだろうか。負ののれんとは何かQ&A形式でまとめた。

Q まず「のれん」とは

A 企業を買収する際に支払った金額と、買収先の純資産(現金や不動産など全ての総資産から負債を差し引いた金額)の差額のこと。ブランド力や技術力など目にみえないものも考慮し、純資産を上回る価格で買うことが一般的だ。

Q 負ののれんは

A 通常ののれんとは逆に、買収先の純資産よりも安い価格で買収したときの差額だ。純資産が50億円の企業を40億円で買収した場合は、その差額の10億円が負ののれんとなる。

Q なぜ、そんなことが起きるのか

A 買収される企業に何らかの“弱点”があるケースが多い。今後、損害賠償を請求されるリスクを抱えていたり、長年赤字続きで倒産の可能性が高かったりする企業は、純資産を下回る価格で買収されることもある。

Q 会計処理の方法は

A 通常ののれんは固定資産として計上され、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって規則的に償却していく。負ののれんもかつては同様の処理をしていたが、会計基準の変更で、発生した事業年度に利益として一括計上する方式に変更された。日本の会計基準では通常、特別利益として計上するが、国際会計基準では本業のもうけを示す営業利益に組み込まれている。

Q RIZAPの業績との関係は

A 国際会計基準を採用する同社の30年3月期の営業利益135億円のうち、約6割が負ののれんだった。31年3月期も期初の予想に100億円の負ののれんを見込んでいたが、買収凍結で大幅に縮小するため、赤字転落を余儀なくされた形だ。

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